🔰逆指値での取引方法🔰【楽天証券の場合】

お金

2022年10月。為替レートが1ドル150円台を記録し、32年来の更新だとニュースになりました。

岸田政権で将来のお金に関する不安が高まっている中、株式投資始めましたって人、少なくないんじゃないでしょうか。



僕自身も数年前、自身の老後に不安を感じたことをきっかけに、楽天証券を利用して株式投資を始めました。




そんな僕ですが、実は株を始めてまだ間もない頃、「逆指値」という取引方法で自分の意思とは異なる取引をしてしまい、もったいない経験をしたことがあります…。

そこで今回は、これを読んでくださっている株式取引の初心者である皆さんが、僕と同じ過ちを繰り返さぬよう、楽天証券での「逆指値」について書いていこうと思います。



そもそも逆指値とは?

そもそも、株式の取引には3つの注文方法があります。



成行」「指値」「逆指値」の3つです。





成行」とは、そのときどきの値段で売買する注文方法です。


一番基本的な取引なので、多くの方が最初に行う注文方法なんじゃないでしょうか。

メリットとしては、値段を指定しないので、基本的には注文すればすぐに売買が成立します。
デメリットとしては、場合によっては思わぬ値段での取引になってしまう可能性があります。





指値」とは、値段を指定して売買する注文方法です。


どういった取引かは例を用いた方が理解しやすいと思うので、仮に[指値:150円]で注文を設定したとしましょう。

すると、
買い注文であれば株価が150円以下になった時に成立し、
売り注文であれば株価が150円以上になった時に成立します。

安くなったら買う、高くなったら売る、といった感じですね。

メリットとしては、自分が求める値段での売買ができます。
デメリットとしては、株価がその値段にならないがために、ずっと取引が成立しない可能性があります。





逆指値」とは、値段を指定して売買する注文方法です。

値段を指定するという点に関しては「指値」と似ていますが、違いは名前の通り「指値」の逆であるという点です。


こちらも仮に[逆指値:150円]で注文を設定したとしましょう。

すると、
買い注文であれば株価が150円以上になった時に成立し、
売り注文であれば株価が150円以下になった時に成立します。

もっと上がっちゃう前に買う、もっと下がっちゃう前に売る、といった感じですね。

メリット・デメリットは「指値」と同じ感じです。





楽天証券での株式取引

ここまで株式の取引方法を簡単に説明しましたが、証券会社によっては、取引の表記(呼び方)が多少異なる場合があります。

実際、楽天証券での取引では『通常』『逆指値付通常』『逆指値』から取引方法を選びます。


『通常』は、「成行」や「指値」で取引したい時に用います。
『逆指値付通常』は、「指値」と「逆指値」を同時に設定して取引したい時に用います。
『逆指値』は、そのまま「逆指値」です。




つまり、楽天証券で「成行」や「指値」による取引を行いたい時には、『通常』を選択すれば良いというわけです。

ちなみに、画像は買い注文時のパソコン画面です。
売り注文時でも大きな違いはありません。

画像にあるそれぞれの入力項目の説明は、ここでは省略します。
以下の楽天公式ページから確認してみてください。

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/stock/demo/buy1.html


楽天証券での「逆指値」の入力方法

ここまでの内容は、正直知っているという方も大勢いると思います。


しかし、この記事を読んでくださっている方の多くを悩ませている問題は「逆指値」です。

僕も初めて見た時には、何が何だかよくわかりませんでしたし、皆さんも当時の僕と同じ状況だからここまで読んでくださっているのでしょう。笑




さて、もう一度楽天証券の『逆指値』の取引画面を見てみましょう。

この画面を見て分かるように、皆さんを混乱させる最大の原因は入力項目にあると思います。

と言うのも、『通常』には入力項目に「成行」と「指値」の文字があったのに、『逆指値』の入力項目に「逆指値」の文字がないのですよね。




ですが、もちろん楽天証券でも「逆指値」による取引ができます。

しかも、通常の「逆指値」よりも細かい指定ができるのです。







お待たせいたしました。
ここからが本編、「逆指値」での取引方法になります。

ここでは売り注文の具体例を出しながら説明していきます。



いきなりですが念の為、取引方法についておさらいをします。

売り注文における「指値」は、株価が指定した値段以上になった時に取引を成立させる注文方法であり、
売り注文における「逆指値」は、株価が指定した値段以下になった時に取引を成立させる注文方法でした。


実は、以上の定義を踏まえると案外単純な話なんです。




結論から言います。

楽天証券で売り注文[逆指値:150円]で取引したい場合

「市場価格が」150円以下なら、「通常注文を」成行で執行する




楽天証券では売り注文の「逆指値」を、株価(市場価格)が指定した値段以下になった時の値段(成行)での取引、と捉えればいいというわけです。

(なので、買い注文では ”以上” ですね。)





通常の「逆指値」による取引であればこれで解決なのですが、ここで

いや、売り注文の逆指値では「市場価格が」で”〇〇円以下”を選択すれば良いことはわかったけど、なんで「通常注文を」で選択することがあるの?成行以外なくない?

と思ったそこのあなた。




ここからは一歩踏み込んで、「通常注文を」を「成行」ではなく「指値」にした場合どうなるのかについても説明していきます。

ここで一度実際のチャートを見てみましょう。

ここではチャートの読み方の説明は省きますが、株価は前日の終値と翌日の始値が同じな訳ではありません。

例として、画像の矢印なんかは、前日からかけ離れた値段が付いてるのがわかりますよね。

(まだチャートの読み方がイマイチな人は、この記事の最後に紹介している書籍がオススメなので、ぜひ確認してみてください!)





このことから、極端な話、前日の終値が151円だったのに翌日の始値が51円、なんてこともあり得てしまいます。
そんな時にもし売り注文を[逆指値:150円]で予約していたら、51円での取引が成立してしまう可能性がありますよね。







「通常注文を」で指値を選択すると、そんな事故みたいなことを防ぐことができるんです。




例えば、150円以下になるようなら売りたいけど、130円未満は低すぎるから売りたくない、なんて時。


「市場価格が」150円以下なら、「通常注文を」成行で執行する

とすると、150円以下で成立する取引となります。通常の「逆指値」による取引ですね。

しかしこれでは、130円未満の株価であっても取引が成立してしまう恐れがあります。



そこで、

「市場価格が」150円以下なら、「通常注文を」指値130円で執行する

とすることで、150円以下かつ130円以上で成立する取引とすることができるのです。

終わりに

いかがだったでしょうか。

株式取引に慣れないのうちは「逆指値」をあまり使うことはないかもしれませんが、楽天証券を利用しているのであれば知っておいて損はないと思います。



最後に、自分が株式取引を始めるにあたって参考にした書籍を紹介します。


書店にて偶然目に留まるかたちで知った書籍なのですが、かなり満足しています。
マンガやイラストを多用していて活字だけの書籍よりもかなり読みやすいため、読書が苦手な方にもオススメできます。

ぜひ一読してみてください。




これからも色々と学びながら資産が増やせるよう、お互い頑張っていきましょう。

Posted by YADo